Webサーバーは自作?レンタル?セキュリティー対策比較で決めよう!

Webサーバーを使う方法は大きく分けて2つあります。一つはレンタルサーバーを使うことで、サーバー業者との契約で運用することができます。もう一つは持っているパソコンやネット回線を使って自作することです。

Webサーバーを持つ時には、かかる費用や設定のしやすさ、サービスの範囲やカスタマイズの自由度などが気になるところですが、それ以外にも重要な点としてセキュリティーの問題があります。ネット上にはいろいろなウイルスがありますし悪意を持ったユーザーもいます。

そこで自作サーバーとレンタルサーバーをセキュリティ対策のアングルから比較してみたいと思います。

1.自作サーバーのセキュリティ対策

自作サーバーのセキュリティ対策

自作のWebサーバーを自作する時は、セキュリティ対策を一通り自分でしなければいけません。だからこそセキュリティをはじめネットの知識が身に付くと言えばそうですが、ネットの初心者であればかなり苦労するかもしれません。

セキュリティを強化するために行うべき対策としては以下のような点があります。

・ファイアウォール
ファイアウォールは不正アクセスを排除するソフトやハードのことです。ハードについては企業レベルのサーバーが使うものなので個人レベルでは使いません。ファイアウォールはオートロックマンションの集中ロックのように中に入れる人と入れない人とを区別してくれます。

・WAF
WAFも導入すると良い仕組みです。WAFは「Web Application Firewall(ウェブアプリケーションファイアウォール)」のことで、Webアプリに特化したセキュリティです。ファイアウォールが防ぎきれない攻撃から守ってくれる役割を持ちます。例えてみれば宅配業者などを装ってオートロックマンション内に侵入した不審者をじっと見ているマンション管理人のようなものです。

・IDS/PS
IDSは不正侵入検知システムで、何か異常が検知されたら管理者へ通知するシステムです。IPSは通知するだけでなく通信をブロックするところまで作動します。例えるなら、あらかじめ不審な動きのパターンをプログラムされていて不審な動きがみられる場合にはセキュリティ会社に通知してくれる、マンション内に設置された監視カメラのようです。

・SSL
SSLとは暗号化技術の事で、データのやりとりの内容を第三者からは分からないようにする仕組みです。サイトアドレスには「https://」というようにpのあとにsがついているのを見たことがある人は多いのではないでしょうか?これはSSL化されている証拠です。SSL化されていることでクライアントも安心してサーバーにアクセスできるようになります。

他にもセキュリティを高めるための仕組みは色々とあり、サーバーを外部に公開するにはそれらの仕組みを導入しないといけません。

2.レンタルサーバーのセキュリティ対策

レンタルサーバーのセキュリティ対策

レンタルサーバー業者を選ぶときは以下のようなセキュリティ対策を意識する必要があります。

・SSL化
先述の通りです。

・WAF
先述の通りです。

・IDS/IPS
先述の通りです。

・国外IPアドレス制限機能
海外からのアクセスを制限する役割を持ちます。どちらかというとサーバーへの攻撃は国内よりも海外からの方が多いようなので、この機能は重視したい所です。

・Web改ざん通知
サイトが改ざんされる時に通知してくれる機能です。

このような代表的なセキュリティ機能がサーバーに実装されているか、あるいは適用可能かどうかを見てからサーバー選びをすると良いでしょう。

3 .自作とレンタルだとどっちが安心?

自作とレンタルだとどっちが安心?

自作とレンタルサーバーのどちらがセキュリティ対策上安心かと言われると一概にどちらとは言えません。Webに詳しくて少なくとも紹介したセキュリティ対策をきちんと施せるのであれば良いですが、セキュリティ知識がほとんどないという場合は自宅サーバーを自作するよりもレンタルサーバーを使う方が無難です。

「どうしても自分で自宅サーバーを立ち上げたい」という人や「Webの知識を広めるためにチャレンジしたい」、「セキュリティ問題が起きても大丈夫」という場合は別として、プロがセキュリティ対策を施しているレンタルサーバーを使う方が簡単でしかも低料金で利用できます。

セキュリティ対策で安心のサーバーは?

セキュリティ対策で定評があるレンタルサーバーとしては以下のようなものがあります。

・さくらのレンタルサーバ
「さくらのレンタルサーバ」は月額129円のライトプランから12,960円~のマネージドプランまで6つのプランを持つ業者です。SSLやWeb改ざん検知サービス、WAF、ファイアウォールなどセキュリティ機能がいろいろとあります。

・エックスサーバー
エックスサーバーは国外IPアクセス制限、SSL、WAFなど基本的にセキュリティ対策がしっかりしているサーバーです。運用サイト数160万件の実績も持つ大手のサーバーです。

4.まとめ

自作サーバーとレンタルサーバーをセキュリティ対策比較した場合、やはり安心感が高いのはレンタルサーバーです。自作の方が詰め込みたいセキュリティ機能をいろいろと追加できるというメリットはあるものの、やはりWeb知識が相当必要になるので、素人には難しいでしょう。

気軽にブログやホームページを作成したいというのであれば、レンタルサーバーを契約する方が手っ取り早いです。費用も1000円以内でおさまるので、少しでも早くサイト運営したい場合はレンタルサーバーに落ち着くのが良いでしょう。

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