レンタルサーバー引越し(移転)は面倒?基本的な手順と注意点
より高性能なレンタルサーバーに引っ越ししたい!など理由は様々ですが、サーバーの移転を考えている方もいますよね。
しかし、サーバーを引越しするといっても、
「引越ししたいけど手順が分からない!」
「サーバーの引越しは面倒くさそう!」
などの理由から引越しを先延ばしにしている方もいるのではないでしょうか?
レンタルサーバーの引越しは確かに面倒な部分はありますが、基本的な手順に沿って行えば比較的スムーズに引越しできます。ということで今回は、レンタルサーバーの引越し(移転)の手順と注意が必要なポイントをご紹介していきます。
1.レンタルサーバー引越し(移転)の基本的な手順を簡単解説
レンタルサーバーを引越し(移転)する理由は様々ですが、何となく面倒そうに感じますよね。
実際、面倒な手続きもありますが、手順さえしっかり理解していればトラブルなく引越しできます。ということで、ここからはレンタルサーバーの基本的な引越しの手順をご紹介します。
レンタルサーバーの基本的な引越し手順
最初にレンタルサーバーを引越しする手続きを始める前に、現在契約しているレンタルサーバーの契約内容など事前に確認する必要があります。移転する項目や移転スケジュールを決めるうえで事前確認が重要なのです。
事前確認するポイントは以下の通りになります。
- 現在のレンタルサーバーとの契約内容
- 現在のレンタルサーバーの解約方法
- 現在使っているドメインの管理会社および契約内容
- ドメインの有効期間
- 引越しする項目(WEBサーバー、メールサーバー、ネーム(DNS)サーバー、ドメイン)
以上の確認が終わったら引越し手続きに移ります。
引越しする項目によって手続きが多少違ってきますが、ここでは「現在使っているドメインを引き継いで引越しする」ときの手順をご紹介していきます。
手順➀ 新しいレンタルサーバーに申し込みをする
申し込みは通常、各提供会社のホームページの新規申し込みから行います。
手順➁ 新レンタルサーバーにドメインを追加する
現在使っている独自ドメインを新しいレンタルサーバーで利用するための設定を行います。
設定方法は各社で異なるので確認しながら設定します。分からないときはカスタマーセンターなどに問い合せましょう。
手順➂ 新旧のレンタルサーバー間でデータ移行を行う
ドメインの設定が完了したら、旧サーバーのデータを新サーバーに移行しなければなりません。
その手順は以下の通りです。
➀FTPなどの専用ソフトを使って旧サーバーのデータをダウンロードします。
データ量が多いとエラーになることがあるので、数回に分けてダウンロードするのがポイントです。
➁新サーバーに旧サーバーのデータをアップロードします。
手順➁でドメインを追加するとドメインのフォルダーがサーバー上に作成されるので、そこに旧サーバーのデータをアップロードします。
手順➃ 新レンタルサーバーで表示および動作確認を行う
表示および動作確認の方法は各社で異なるので確認しながら行います。
レンタルサーバー大手の「XSERVER(エックスサーバー)」では、動作確認URLを用いて確認を行います。
手順➄ メールアカウントの再設定
旧サーバーでメールアカウントを作成していたときは、新しいサーバーにも同じメールアカウントを作成する必要があります。
作成方法は各社で違いはありますが、一般的に新サーバーのログインパネル(管理画面)でメールアドレスのアカウントの追加設定を行います。
手順➅ メールサーバー(DNSサーバー)の変更
ここまでの手続きが一通り完了したら、最後に新しいレンタルサーバーでドメインを運用するために、ドメインのネームサーバーを変更します。ネームサーバーはDNSサーバーとも呼ばれますが、どのサーバーを使うのか決めるためのアドレスを指します。
ネームサーバーは当然申し込むレンターサーバーで異なります。参考までにXSERVERのネームサーバーをご紹介します。
【XSERVERのネームサーバー】
・ネームサーバー1:ns1.xserver.jp(219.94.200.246)
・ネームサーバー2:ns2.xserver.jp(210.188.201.246)
・ネームサーバー3:ns3.xserver.jp(219.94.200.247)
・ネームサーバー4:ns4.xserver.jp(219.94.203.247)
・ネームサーバー5:ns5.xserver.jp(210.188.201.247)
ネームサーバーを変更すればすぐに移転できると思っている方もいますが、ネームサーバーを変更したあとサーバーが移転されるまでには数時間~最大1~2日程度の時間がかかります。
手順➆ 旧レンタルサーバーの解約手続きを行う
ネームサーバー情報の移転がすべて完了したことを確認できたら、最後に今まで契約していたレンタルサーバーの解約手続きをすれば引越しはすべて完了です。
以上がレンタルサーバーの引越しに関わる基本的な手順です。
ほぼこの流れで手続きを行っていきますが、新しいレンターサーバーで確認が必要なポイントが複数あるので、新しいレンターサーバーの移行手順をしっかり確認しながら手続きを行いましょう。
2.レンタルサーバーを引越しで注意するポイント
レンタルサーバーを引越しするとき一番注意したいポイントが旧レンタルサーバーの解約タイミングです。
前項の「手順➅メールサーバー(DNSサーバー)の変更」の中でも少し説明しましたが、ネームサーバーを変更した場合すぐに新しいサーバーに反映されるわけではありません。
ネームサーバーの仕組みとして、変更したあと最大1日~2日程度の時間をかけて世界中のネットワークに徐々に反映していきます。そこで、完全にネームサーバーが反映されていない状態で旧レンタルサーバーを解約してしまうと、サイトが表示されないなどの問題が発生してしまいます。
新しいレンタルサーバーのネームサーバーを変更したからといってすぐに旧レンタルサーバーを解約するのではなく、変更後1週間くらい時間に余裕を持って解約手続きをするのが理想です。
3.まとめ
今回はレンタルサーバーの引越し手順と注意ポイントをご紹介しましたが、何となく面倒そうに感じる方もいますよね。
全体的にそれ程難しい手続きはありませんが、やはり新旧サーバーのデータの移行が面倒ではあります。
アップロードなど分からないときは、新しいレンタルサーバーのカスタマーセンターなどに問い合せると専門の技術スタッフが教えてくれます。
基本的に手順はご紹介した流れで行いますが、申し込むレンタルサーバーで細かい部分に違いがあるので、マニュアルなどが用意されていれば確認しながら行うようにしましょう。