Webサーバー自作はあり!?メリットとデメリットを教えて!
Web上でブログやホームページなどを作成する場合、webサーバーが必要になります。Webサーバーを手に入れる手っ取り速い方法はレンタルサーバーを契約することですが、自宅のパソコンを使って自前で揃えることもできます。
サーバーをレンタルするか自作するかを決めるためには、まずWebサーバーを自作する場合のメリットとデメリットの両方を知っておかなければいけません。この記事ではそれぞれを紹介して自作かレンタルかを選ぶ際のサポートをしたいと思います。またWebサーバーを自作する方法をおおまかに説明したいと思います。
1.Webサーバーを自作するメリット
Webサーバーを自作するメリットとしては以下のような点をあげられます。
1、制限が少ない
自分でシステムを作るのでアップロードするファイルの種類やデータ容量などに制限はありません。どんなファイルでも好きな分だけアップロードですます。どんなアプリケーションを入れるかも自由なのでワードプレスでもMySQLでもなんでも入れられます。
2、サーバーのレンタル料金がかからない
サーバーをレンタルする場合は数百円から千円前後の費用がかかりますが、自分のパソコンのシステムであればレンタル料はありません。
3、Webの知識が身に付く
プロのWebエンジニアになれるほどではないですが、自宅サーバーを作ってWebサイトを立ち上げる中で調べることは色々とあります。そのためWeb全体の知識が自然と身に付くというメリットが発生します。もちろんこれはレンタルサーバーに関しても言えることですが、自分ですべてやるのでよりスキルアップが図れます。
4、自分専用サーバーで快適
他のネットユーザーと共用のサーバーの場合、状況によって他ユーザーの影響を受けて回線や処理速度に問題が出てしまう可能性がありますが、自宅サーバーを自分だけで使えばそのような外部の影響はありません。
2.Webサーバーを自作するデメリット
Webサーバーを自作するデメリットには以下のようなものがあります。
1、初期費用がかかる
もしすでに高スペックのパソコンやネット環境を持っているのであれば初期費用はかかりませんが、そうでないならある程度初期投資が必要になるケースがあります。Webサーバーを自作するには基本的に24時間パソコンをネットにつなげっぱなしになるので、Webサーバー専用のパソコンや無停電電源装置、4~16GBくらいのメモリーなどが必要になります。
プライベート用のパソコンしか持っていないのであれば、専用のパソコンが必要でしょう。さらにメモリが1~2万円、無停電電源装置が1~2万円くらいかかってくるので、初期投資で5万円前後かかる可能性もあります。ただし余っているパソコンがあってスペックがそこそこであれば、うまく行けば初期費用がタダで始められます。
2、ランニングコストがかかる
電気代とプロバイダー代もかかります。電気代はだいたい毎月1000円くらいでしょう。Webサーバーを自作する場合はインターネット上の住所に当たる「固定IPアドレス」が必要になり、この場合プロバイダー代が1000円前後かかることもあります(固定IPアドレスサービスを提供しているプロバイダと契約している場合は無料のケースもあり)。
3、発熱や騒音
1日中パソコンを稼働させると熱が出ますが、これが夏場になるとけっこうバカになりません。コンピュータにはファンがあって、回れば音がなるので夜間だと気になります。
4、火災リスク
ノートパソコンの場合が特にそうですが、内部にたまったほこりや電気などが原因で火災が発生するリスクもあります。実際火災になった事例もあるので、長時間コンピュータから離れることが多いなら注意が必要です。火災にまで発展しなくても、熱暴走でコンピュータが壊れるリスクもあります。
5、セキュリティリスク
自分で運用する以上セキュリティ対策をきちんとこなす必要がありますが、セキュリティ対策が全く分からないという場合はウイルスなどの危険にさらされることになります。
3 .Webサーバーは自作とレンタルどっちがいい?
Webサーバーを取得する場合、自作するかレンタルするか悩みどころですよね。どちらが良いかは個人の好みやコスト面、セキュリティ面などによって変わってくるでしょう。Webサーバーを自作するのが向いているのは以下のようなタイプの人です。
- Webサービスについていろいろと知識を増やしたい人
- 余っているパソコンがあって有効活用したい人
- アップロードできるファイルの種類や容量、インストールするアプリケーションをとにかく自由にしたい人
4.まとめ
Webサーバーを自作することはそれほど難しいことではなく、すでにそれなりのスペックのパソコンを持っている人の場合は初期費用もさほどかかりません。Web知識をもっと増やしたい人やネット関連の事を調べるのが趣味という人は挑戦してみてもいいですね。
しかしいろいろとデメリットもあるので、メリットと比べてみてから自作するか決めるようにしてください。